【国宝仏像】大日如来坐像(運慶作)【円成寺】の解説と写真

運慶作・大日如来坐像(奈良・円成寺)の解説と写真

最終更新日:2017年9月26日

木造大日如来坐像(もくぞうだいにちにょらいざぞう)

分類 国宝
ジャンル 美術品・彫刻
時代 平安時代
1176年
構造・形式等 木造寄木造
国宝指定年月日 1993年06月10日
所有者 円成寺
安置場所 円成寺多宝塔
所在・エリア 奈良県柳生エリア
ホームページ http://www.enjyouji.jp/treasure/p1.html

日本仏師界第一のカリスマ運慶の処女作とされる仏像。
運慶が活躍したのは鎌倉時代であるが、本像はまだ平安時代に造像された。
運慶は平安時代から鎌倉時代にかけて時代の移ろう時に生きた人である。
円成寺(圓成寺)の多宝塔に安置されており、桟の隙間から拝観することができる。
宝冠をかぶり智拳印を結ぶ大日如来の典型的な姿をもつが、密教仏とは思えないほど端正で落ち着いた印象をもつ。
作者が運慶であることや、密教の中心仏である大日如来であることもあり、仏像ファンに人気の高い仏像のひとつ。

2017年秋、東京国立博物館の「運慶展」に出展されるように、大日如来目当てで拝観に出かける際には注意が必要。
圓城寺までは奈良市街から柳生の山中まで行く必要がある。
街の喧騒を離れた小さなお寺の境内にある多宝塔の中に安置され、この仏像にふさわしいようにも思う。
私が拝観に出かけたときには、宝物館や大きな本堂ではなく小さな塔に安置された仏像が日本を代表する仏像であることに感じるものがあった。

文化庁 国指定文化財等データベースより抜粋

本像は大正九年に旧国宝に指定され、運慶の現存する最初の遺作として既に著名な作品である。
 智拳印を結ぶ金剛界大日如来像で、檜材の寄木造、玉眼嵌入、漆箔仕上げになる。頭体幹部は正中矧【はぎ】、内刳【うちぐり】の上、割首【わりくび】とし、両足部横一材、両大腿部奥各一材を矧付け、両腕は肩、上膊半ば、臂、手首で各矧ぐ。髻、裳先(現状亡失)、耳にかかる鬢【びん】髪および肩上にかかる垂髪を別材製とし、また条帛は肉身部の上から数材を貼付けて彫成していることがエックス線透過写真によって判る。像内は肉を厚く残して表面を平滑に浚【さら】い、腰より上は墨塗、腰以下は黒漆塗とする。銅製装身具をつけるが、宝冠および瓔珞【ようらく】の一部が後補となる。光背の二重円相部と光脚、台座蓮肉および蓮弁の過半は造像当初のものである。
 台座蓮肉天板の内刳面に「運慶承 安元元年十一月廿四日始之/(中略)/奉渡安元貳〓〈丙/申〉十月十九日/大佛師康慶/實弟子運慶/(花押)」という墨書があり、運慶が父である康慶の指導のもとに約一一か月かけて製作したことが判る。若年の作ながら、その彫技はすでにほぼ完璧の域に達し、みずみずしい像容がみごとに表されている。鎌倉彫刻の成立において、画期的な意義をもつ作品として評価される(挿図写真は口絵参照)。
※出典:国指定文化財等データベース(http://www.mext.go.jp/

運慶作大日如来坐像の写真

※ OGAWA SEIYOU - ASUKAYEN, HISTOIRE DES BEAUX-ARTS S, TOYO-BIZYUTU, n. SPECIAL 10e. 1933, Nov., Nara, Japan(保護期間満了)

※ 1933 奈良帝室博物館 volume on Japanese sculpture(保護期間満了)

※ 1933 奈良帝室博物館 volume on Japanese sculpture(保護期間満了)

運慶作大日如来坐像安置場所の地図

コメント(0)

  • ※コメント確認画面はありません。
  • ※コメント投稿後は再読み込みをしてください。
CLOSE ×