「フランス人間国宝展」東京国立博物館、観覧レビュー

トーハクで開催中の「フランス人間国宝展」行ってきました

最終更新日:2017年9月27日

日本には重要無形文化財保持者という制度があります。
通称「人間国宝
モノ」としての文化ではなく、「ワザ」そのものを認定する制度です。
日本では1954年に実効的な制度となりました。

フランスでは日本の人間国宝制度を参考に、1994年「メートル・ダール」(フランス版人間国宝)の制度を設けました。

フランス人間国宝展」では、現在フランスで活躍する「メートル・ダール」15名の作品を展示しています。

同じく東京国立博物館で開催されている「運慶展」を観たついでに観覧してきたので、レビュー。

フランス人間国宝展 公式サイト

「フランス人間国宝展」の感想・内容

「運慶展」とは別料金で、1,400円です。
運慶展との割引等はありません。
東京国立博物館のゲート前チケット売り場じゃなくても、開催している「表慶館」でもチケット購入できます。
運慶展を観たあとに、ふらっと鑑賞することもできます。
※運慶展は『平成館』、フランス人間国宝展は「表慶館」

全体の印象として、東京国立博物館で開催されるには珍しい内容でした。
現代アート。
六本木のサントリー美術館や国立新美術館で開催されるような内容ですね。

久しぶりに現代アートを鑑賞しましたが、なかなかいいですね。

入ってすぐ、陶芸家「ジャン・ジレル」さんの曜変天目茶碗がずらりと並んでいます。
素晴らしい作品ばかり。
ライティングが凝っていて雰囲気が出ているのですが、作品がみにくい。。
曜変天目茶碗の別名「掌の宇宙」をイメージしているのでしょうか。
各碗の茶碗の見込み(内側)が小さなLEDライトで照らされているのですが、外側は暗くてほとんでみえない。
曜変天目茶碗の魅力は、その姿形や胎土にもあります。
天目は高台には釉薬をかけ残して胎土をみせますが、締まった胎土が美しいのです。
それが見えない。
展示方法も一椀一椀を楽しむというよりも、並べた全体の雰囲気を楽しむようになっていたので、そういうコンセプトなのでしょう。
ただ、折角フランスの最高技術を持つ人間国宝の作品なので、その技術もじっくり楽しめる展示が欲しかった。
あの展示方法も含めて、ひとつの作品だったのでしょうか。

ほか、「革細工」「鼈甲細工」「金銀細工」のほか、「傘」や「扇」「折り布」など、日本と関わりが深そうな人間国宝の作品もありました。
「エンボス加工」や最後の大物展示「揺れ動くガラス」もよかったです。
詳しくは、公式ホームページで15名全員の紹介ムービーがあります。

重厚な歴史を感じさせる「運慶展」のお口直しに。
芸術の都パリをもつフランスの最高技術を持った匠たちの現代技術を堪能できました。

「表慶館」に入ったことがない方は、表慶館の建物自体も楽しめるでしょう。

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